円安に商機をつかむ

ロンドン・一風堂の赤丸ラーメンは1杯2,600円

原材料を輸入している製造業のかたは、円安でご苦労されていると思います。
日用品や食料品などの価格も上がって、私たちの暮らしにもネガティブな影響を与えています。一代奮起して給料を上げても、物価上昇に追いつかず、社員の喜びも半減しているようです。

ロンドンの一風堂で「白丸」をいただいてきました。トッピング無しで£13.5(約2,600円)でした。
日本酒の八海山雪室大吟醸の四合瓶(720mℓ)は£67(約13,200円)で提供されています。酒蔵のオンラインサイトで購入すると3,850円ほど。国内小売価格の3倍以上です。もちろん輸出にあたっては様々なコストが乗ります。特に日本酒を良い状態のままヨーロッパに運ぶのは大変です。けれども、ロンドンの人たちは、特に高級店という感覚を持たず、この価格を受け入れています。

 

 

レンタル自転車の料金は東京の10倍

シティ・オブ・ロンドンでは複数のバイクシェア・サービス(レンタル自転車)が利用できます。街なかでは様々な色のレンタル自転車で移動する市民・ビジネスパーソンを目にしました。その中でも最も多く見かけて、英国居住者じゃなくとも簡単に利用できる”LIME”の自転車でロンドン市内を移動してみました。

ほんのちょっと、24分ほど、走行距離は3.5Kmなのに、その料金£8.25(約1,600円)には驚きました。東京23区内を中心にドコモが展開する「赤チャリ」は、30分まで165円。その約10倍です。都内のバイクシェア・サービスなら1,600円で丸一日乗り放題です。

こんなに高価な料金なのに”LIME”を利用しているロンドン市民はたくさんみかけます。複数の事業者が参入しているので、”LIME”だけがボッタクっているわけでは無いでしょう。

 

 

Now or Never. いまこそ輸出を始めるタイミング

欧州の物価は高いと言われますが、北米はもちろん、シンガポールやドバイなどアジア・中東の都市居住者も、円建てならば欧州とほぼ同様の物価で生活しています。だから、インバウンド観光客にとって日本は安くて安全でサービスの行き届いた絶好の旅行先になるのです。

円安は構造的なもので長く続くことが予測されます。そして、ご承知の通り輸出には絶好のチャンスなのです。輸出を始めるまでは、多くの労力が必要です。苦労して何とか輸入代理店と契約できれば、後は放っておいてもモノが売れる、というわけでもありません。

けれども、単価1万円の商品が100個輸出できれば、100万円の売上増につながります。小さな数字かもしれませんが、きちんとメンテナンスを行えば、国内の成長率をはるかに超えて、輸出額は拡大していくでしょう。500個輸出すれば500万円、毎年新たな販路と売上の上積みが期待できるのです。

いまこそ、海外市場に目を向けてみるタイミングです。

Now or Never。いま始めなければ、貴社の競合が海外市場を占有してしまうかも知れないのです。